沿革

医療法人社団王子会の沿革

1992年

王子クリニックを自宅開設

1995年

阪神・淡路大震災直後、自衛隊から水の供給を受け、震災翌日より透析開始
同時に一般外来も開始

1998年

医療法人社団王子会 王子クリニック開設

2001年

社会福祉法人 神戸中央福祉会設立

2002年

下山手小学校跡地に特別養護老人ホーム 山手さくら苑開設

山手訪問看護ステーション開設

2007年

塩屋王子クリニック開設

特別養護老人ホーム 塩屋さくら苑開設

2009年

王子会 神戸循環器クリニック開設

王子クリニックを現在の地に移転、介護老人保健施設プリエール、ケアステーションプリエール(旧山手訪問看護ステーション)を併設

2015年

住宅型有料老人ホーム ハーモニーOJI開設

連携医療機関

1.医療法人と社会福祉法人

長期入院が難しい昨今、自宅へ戻ることが困難な患者様にとっては大変な時代です。特に、透析治療は週3回の通院が必要です。無料送迎サービスを提供しているものの、重症化し、車いすになると介護の人に付き添ってもらう必要があります。そうなると、ご本人はもとより、交通費をはじめ、家族の負担が増すことが大きな課題と感じていました。また、独居の人も増え、病院を出されたら行くところがなく、透析患者を受け入れる施設がありませんでした。無いのなら「最後まで利用者さんをお預かりできる施設を自分たちで作ろう」と、様々な手を尽くし、2001年に社会福祉法人神戸中央福祉会を立ち上げ、医療法人と社会福祉法人の連携体制を築き上げました。

2. さらなる医療と福祉の融合

社会福祉法人として最初に特別養護老人ホーム「山手さくら苑」を開設しました。入所している透析患者様をクリニックに送迎する際、血圧低下や呼吸状態の悪化などのリスクが極めて高かったことから、建物内でホームからクリニックへ移動できる施設を模索し、2007年に「塩屋さくら苑」を開設しました。透析可能な塩屋王子クリニックと特別養護老人ホームが併設されているため、ベッドのまま移動して透析を受けることができる日本で初の画期的な施設が誕生しました。

3. 人の命を救うための検査機関

多くの透析患者様は合併症を患います。患者様に心筋梗塞や脳卒中、大動脈瘤などの循環器系疾患の疑いがあったとき、関連の急性期病院を紹介しても、検査までには多大な時間がかかり、その間に病状が悪化する危険があります。当法人は循環器系疾患やがんの早期発見を目指して2009年に神戸循環器クリニックを開設しました。高度な検査がスピーディーに行えるため早期発見・早期治療が可能になりました。ここでの検査によって、急性期の脳卒中や心筋梗塞が発見され、即座に急性期病院に搬送し救命した例も多く、命を救うための医療体制を確立しました。

4. 家に帰るための福祉にも

特養は介護度の重い方しか入れないのが現実です。一方で、積極的なリハビリによって自宅に戻れるくらいに回復される方も少なくありません。自宅復帰を目指す施設として、2009年に現在の場所へ王子クリニックを移転したことを機に、介護老人保健施設「プリエール」、訪問介護事業所「ケアステーションプリエール」を開設しました。

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